2017年10月2日月曜日

中国の旅 最終章


濱本先生、特に意識したわけではないのですが、写真を撮ると必要以上に後光が光ります

4日目はやはりひたすら朝から晩まで英語三昧で、学会終了後はウイグル出身の北京大学の先生(濱本先生の知り合い)が学会場にきてくれたので、オリンピック会場、天安門広場と連れて行ってくれました。一応ほんのちょっとだけ観光的なひと時を過ごしました。


鳥の巣と言われたオリンピック会場
あの時はよく目にしましたね!


 

天安門広場前 毛沢東には特に興味はありませんが
そして、翌朝4時半に起きて空港へ。この旅で一番ラッキーだったのが、飛行機はもちろんエコノミーの申し込みだったのですが、私はJALに多く乗っているサファイア会員ということで、なんとビジネスクラスにただで変更してくれたのですよ。おかげでこんな豪華な機内食が食べられました。これが今回一番ハッピーな出来事でした。

 

 
ね、豪華でしょ!

   最後の方ちょっとはしょりましたが、まあそんなこんなで迷走&ひたすら学会というなんとも味気ない海外出張の旅でした。あ、言い忘れてましたが、やはり空気も良くなったです。毎日もやっていて遠くのビルはかすんでました。この時期は比較的良いと言われてたんですけどね。それを聞いたうちの先生たち、やっぱり行かなくてよかった~と嬉しそうにしてました。絶対今度ヨーロッパの学会とかあっても連れて行ってやんない!
   実はもう中国に行くこともないかなあと思って学会が終わってからちょっと万里の長城ツアーなんてのも悪くないかなとひそかに思っていて、ちょこちょこ今回の相方の濱本先生にお誘いをかけていたのですが、なんたって濱さん、極めて真面目な方で、学会以外にお出かけするなんてとんでもない!という方だったので、結局断念しました。

中国の旅 完

中国の旅 3日目




永田先生と今回参加した日本人医師
かなりレアな一枚ではないかと思います
昔マウスの背中に再生医療で人型の耳を作ったセンセーショナルな記事を覚えているでしょうか?
それを発表した中国のイリンカオ先生も参加してました
さて、さすがに3日目ともなれば慣れただろうと思いきや、昨日迷走して着いたので、実はまだ会場までの地下鉄での行き方を把握しておらず、降りる駅は間違えなかったものの、別方向に向かってしまい、やはり遅刻・・・永田先生の朝の講演は聞きそびれました。でも永田先生とは休憩時間の折に結構話しましたよ。永田先生、持参したUSBにデータが入ってなくて、初日朝からややパニクッていましたが、結局日本からデータを送れて、発表には間に合いました。この日は私も発表があり、何とか無事質問にも何となく最低限の対応ができ、ほっとしました。当たり前ですが、朝から晩までみっちり英語で、その日は学会のディナーに申し込んでいたので、韓国の友人(といっても大先輩ですが)コレア大学のパク教授のご家族とも色々英会話しました。嬉しいニュースとしては、パク先生の息子さんもすでに形成外科医になって今回耳の発表デビューとなりました。お父さんの跡を継いで、小耳症の方に進みそうです。こういう仕事は向き不向きもあるので、世襲制が良いかどうかはともかくとして、パク先生がしてきたたくさんの手術の後の経過も責任をもってきっちり診ていってくれる先生ができたということは非常に患者にとってもありがたいのではないかと思います。ホテルに帰ったらやっぱりもう遅くなってしまい、そのままバタンキューでした。
上・下は会場の様子
学会中はいたるところで中国アピールが激しく、日本人とは感覚が違うな~と思いました



















中国の旅 2日目


ホテル自体は部屋も良かったですし、朝食もなかなか良かったのは救いでした。日本人にとっては馴染みのある食べ物が多かったので。しかし、この日も朝から迷走。学会は午後から開始だったのですが、私は朝の8時半集合の形成外科病院の見学ツアー(北京には形成外科オンリーの巨大な病院があるんですよ。規模が違いすぎです)に参加しようと思っていました。しかし、北京の面積の大きさが想像をはるかに超えていて、地図で学会場のすぐ近くに思えたホテルが、実はとんでもなく遠く、しかもホテルの位置も見つけられず迷いまくりで(グーグル地図で探すと位置がかなりずれちゃうのです)、地下鉄を降りてひたすら歩いたのにホテルが見つからず、あきらめてタクシーに乗ったら、違うところで降ろされて・・・学会場までたどり着けずに終わるんじゃないかと本気で思いましたよ。さらにさまよっていたら、偶然何とか会場には着きましたが、結局1時間以上前にホテルを出たのに、ツアーには全く間に合わず終了・・・


ほかの先生たちは別の講習を申し込んでいたので(ランチ付き)、私は一人ホテル周辺をぶらぶらさまよい、しかもランチをしたくとも、近くにやはりあまり飲食店もなく、やっとパン屋を見つけたのでパンを買い、路肩に座ってパンをかじってました。あんまりおいしくはなかったです。午後から学会が開始。私は今回は質問することを目標にしていたので(手を挙げて英語で質問するのは非常に勇気がいるのですよ!)、二度ほどそれができて満足しました。



この女性は耳介再建では非常に有名なフランスのファーミンです。
反対隣のヘアーレスなのが香川の濱本先生


今回一番お気に入りの写真
日本対イギリスヘアーレス対決!



みっちり夜まで学会に参加して、せっかくなので北京ダックを食べに行こう!と、美味しいと評判のお店に行きました(これもとんでもなく遠かったです)。北京ダック自体は非常においしかったのですが、閉店間際に行ったので、みんなで一気に頼んで一気に食べてあっという間に帰りました。しかし、やはりホテルまで時間がかかり、着いたのは11時。もうさらに飲む元気はなく、とっとと寝ました。

こうやって目の前で北京ダックを切り分けてくれました

中国の旅 初日


先月のことになってしまいますが、中国行って来ました。これは第2回国際耳介再建外科学会という学会で、学会になる前の研究会のころから数えるとすでに6回くらいやっているはず。3年に1回程度の開催で、私は初回のドイツ、その後のスコットランド、フランスでやったときには参加して発表しています。この学会は世界の耳フェチの集まりと言っても過言ではなく、ひたすら耳の再建の発表オンパレードの凄い学会です。しかもみな非常に熱心に参加してやたら熱い学会です。この学会は自分の成果を報告する機会でもあり、世界の耳の現状を体感できる場でもあるので、私としては出ないわけにはいかないのですよ。残念ながらいつも日本からは永田先生と私しか参加がないんですけどね。


ただ今回は場所が中国ということで、あまり乗り気にならず、まずはうちの先生たちもお誘いしました。しかし中国と聞いて、誰一人一緒に行ってくれる人がいない(頭に来たので今後他にいいところで学会やっても誘わないぜ)!それで苦肉の策として他大学の先生に声をかけたところ、うちに昨年2か月滞在して勉強していった香川大の先生と、やはり昨年手術見学に来てくれた岡山大の先生2名が参加してくれることになって、少なくとも完全一人旅にはならずに済みました。彼らはこういう学会があること自体知らなかったそうです。かなりマイナーな知名度の学会ではあると思いますが、世界の耳業界の著名人は殆ど参加しているのですよ!


  中国に関しては事前の学習は殆どなしで乗り込んだのですが(通常は地球の歩き方とか結構読んで準備するのですが、どうも中国となると、あまり読む気がしなくて・・・)、空港を降りてから帰国の途に就くまでの滞在中、すべてが苦難の連続でした。


         岡山の先生はホテルも往復の日程も別だったのですが、香川の濱本先生は私とホテルを合わせてくれました。濱本先生の方が先にホテルに着いているはずなので、北京の空港に着いて(飛行機で4時間もかからないのであっという間ですよね。時差も1時間のお手軽な距離ではあります)、メールをしたところ、地下鉄での移動を教えてくれました。私は全く移動手段を勉強していなかったので、全部タクシーにするつもりだったのですが(中国はタクシーは安いのです)、メールで地下鉄を勧められて、ついつい地下鉄での移動に変えたところ、切符を買うにも乗り場を探すにも、乗り換えるにも、市内に着いてからホテルを見つけるまでもやたら苦労して、タクシーの3倍以上時間がかかり、夜の10時半にようやくホテルに到着。しかもホテルの近辺に飲食店はなく、北京にはコンビニは殆どないので、買い物すらできません。その時間にさらに移動して食べに行く時間も元気もなく、私が念のために日本から買っていったパンと、濱本先生がやはり念のために買ったというクロワッサンとビールを持ち寄って、部屋飲みして終了しました。

ホテルの朝食バイキング
こんな感じだと日本人でも大丈夫ですよね!