2018年3月8日木曜日

病棟非常事態宣言でした


 先々週から先週にかけて、札幌医大病院全体がインフルエンザの流行で大騒ぎになりました。我々の病棟にも何人か発生したため(幸いお耳患者には出なかったものの)、人の出入りを制限する閉鎖病棟の扱いとなり、いくつかの病棟が同様の状態となったため、多くの方が入院させられない事態になりました。他の患者さんたちは入院延期となる方が続出しましたが、手術患者は優先して入院させるという病院の方針と病棟看護師の必死の調整で、何とかぎりぎり私の患者は入院、手術が回せたものの、他の病棟への入院にならざるを得なくなりました。そうなると処置の道具やスペースが他の病棟にあるわけもなく、かと言って出入り制限があるので我々の病棟処置室に連れてくることができない、ということになるので、傷の管理から手術前後の説明まであっちに行ったりこっちに行ったりと、我々も大変な状況で対応せざるを得ませんでした。今週になってやっと収束し、今日からみな我々の病棟の方に戻ってくることになりました。



 

また、同じ時期になりますが、2週間ほど、Kim Leeという二人の韓国の医学生が勉強に来ていまして、朝から晩まで英語での会話、かなりきつかったです。でも彼らは非常に優秀な成績の学生らしく(学年トップと4番らしいです)、非常に熱心で真面目で、しかも我々の拙い英語を良く理解しようとしてくれたので、英語の苦手なうちの先生たちも、壮絶な英語ながら、なんだかんだ会話をしていて、意外と友好関係が成立してました。うちの女医さん、片言の英語とドラマで覚えた韓国語のちゃんぽんの合わせ技で力づくの会話をしていて、言葉に詰まると、イエ~イ、オーケー、と言って全て乗り切っていたので、こいつすげ~!と我々の方が感心していました。彼らも休みの日には登別の温泉に行ったり、ジンギスカンを食べに行ったりと、かなり楽しんでいたようですし、我々も良い刺激になりました。しかしやはり日本の英語学習、何とかならないですかね~。この時期何人か高校卒業前後の、英単語力が最も強い子たちが何人か入院していたので、会話を勧めてみたのですが、処置室では全員無口でした。これは彼らのせいではなくて、どう考えても日本の教育システムの問題だと思います。


向かって右がLee,左がKim
どちらもかなり優秀でしたよ~!
 そして、先週の北海道の暴風雪!なかなか荒れましたね~!もうさっさと春になって欲しいものです。歩道はいまだアイスバーンのところも多く、冬仕様の靴でない方はかなり悪戦苦闘していることと思いますが、くれぐれも転倒骨折などに至らないよう慎重にお越しください。

私の車は一瞬でこんなことになっていました!