2021年12月27日月曜日

寂しいクリスマス

 

今年はこういう状況なので、入院の子供たちも病室のカーテンを閉めて比較的静かに過ごしています。ネット軍団が病院内を徒党を組んで闊歩したり、デイルームでゲームをして騒いだり、という恒例行事もなかなかさせられない状況が続いています。今年のクリスマスも静かに各病室を訪問してプレゼントを渡すだけ、という寂しいクリスマスでした。はい、と渡してもゲームをやってて視線を挙げずに手だけ出す子、なんてのもいて何とも言えない気分でした。そんな年もあったな~と早く笑えるようになるといいですね。みな傷の方は順調なのが幸いですが。

 

でもプレゼントが整列した姿はなかなか圧巻ですよね!

ところで傷が順調なのが当たり前、と思っている方が多いかもしれませんが、なぜ耳の治療を手掛ける医師が少ないのか?考えてみてください。単に手術が難しいというだけではなく、傷がうまく治らないという皮膚トラブルが多いからなんですよね。ぺらぺらに剥離した薄い皮膚の下に凹凸のある硬い軟骨を入れているわけですから。少ない皮膚に緊張はかかるし圧迫による血行障害も容易に起こります。手術が面白そうだからと、うちでできますよ、と言って手を出してはみたけれど、トラブルを起こして痛い思いをして懲りて止めた、という形成外科医がいるのも良くある話。勝負は術後のきめ細やかな傷の管理にもあるのです。非常に苦労してトラブルが起きないよう予防しているということです。処置もできるだけ自分でやっていますし、土日も処置か仕事かどちらかの繰り返しで休めないですし、身をすり減らしてやっと出ている結果なんですよね。

そもそも人が耳を作るなんて医療自体がなかなか破天荒な概念ですから。そういう手術ですから術後3週間が退院の目安とお伝えしてますが、あくまで目安ですので、3週間後の飛行機を予約するなんてのはかなりのチャレンジャーだと考えていただいた方が良いかと思います。そうなるとこちらのプレッシャーも尋常ではなく、あせると我々の治療方針の判断にも狂いが出かねません。退院後せめて2,3日滞在してから帰宅する位の余裕をもってお越しいただくと助かります・・・

2021年12月12日日曜日

2年ぶりの耳介再建学会開催

11/26,27の二日間、当科主催で耳介再建学会を開催しました。昨年は開催見送りとなってしまったので、二年ぶり、第4回となりました。

この状況ですので、人数は例年よりは少なかったものの、小耳症の治療に情熱を持っている、技術を上げたい、今後取り組みたい、とする先生たちが集合しました。初めての参加の先生も数名いらっしゃいました。内容的にも充実したものとなったと思います。我々も学会で集まることがしばらくなかったので、久しぶりにface to faceで話ができ、参加くださった皆さんも笑顔が多かった印象でした。

今年中には耳介再建学会のHPにアップしようと思いますので、是非、どういう施設の先生が参加しているのか(特に常連の先生は耳に思い入れを持った先生が多いと思いますので)、チェックいただけると良いかと思います。

プログラムとしては、初日午後からは、手術のライブサージャリーで、今年は耳介挙上の方に協力をお願いしました。これは私が執刀し、それをライブ会場に中継で流し、会場から質問等あれば解説するというものです。手術は非常に順調に進みました。軟骨移植にどうしても目を奪われやすい小耳症の手術ですが、耳介挙上にも多数のノウハウがあります。今回実際にやっているところを見たら、今まで思っていたことと違っていたという意見も何人かからいただいたので、耳介挙上の方も定期的にやった方が良いかなと思いました。

翌日午前は症例検討会で、11演題、いずれも非常に厄介だった症例、思ったように経過しなかった症例、これから手術するのにどうすればいいか相談したい症例、など、通常の学会とは趣旨が異なり、やっている医師だからこその濃い議論が続きました。討論時間も通常の学会よりはるかに長く設定しているのですが、それでも予定時間を超過しました。昼は、皆さんの食事の時間に、ランチョンセミナーと称して、私の方で、術後管理の要点と合併症について講演しました。午後は、恒例の人参教室で、2日前に人参をたくさん購入し、1cm程度の厚さに切っておき、2日間影干しをして、やや水分が飛んだものを使用して、耳の軟骨フレーム作りを練習するものです。これも皆さん非常に熱心にやってましたよ。

主催の方はかなり大変なのですが、こういう形で少しずつでも日本の小耳症手術のレベルアップが図れれば、疲れた甲斐があるというものです。

しばらくこの準備に奔走していたので、入院調整等進んでおらず、これからちょっと頑張りたいと思います。

でも、このあとも大学院生の講義、研修医セミナーの講義、看護科の講義、大学院生の学位審査委員、理事の会議などなど結構やることが目白押しなんですよ。



コロナ対策も万全です


参加の先生たちの力作




2021年11月28日日曜日

スイーツ

 

前々回の話の続きのようなものでもあるのですが、最近、入院の子供たちに好きな食べ物を聞いても、スイーツにあまり興味がない子が多くて、衝撃を受けています。

誰でもショートケーキ、エクレア、パフェ、苺大福、などなど、目の前に出てくるとテンションが上がるのが常識だと思っていたのですが、今や全然そんな感じじゃないんですよね。

ケーキはそんな食べないんだ!じゃあチョコは?・・・まあ食べるけど。アイスは?・・・あれば食べる。焼肉は?・・・あんまり食べに行かない。って感じで。食にそこまでこだわり?執着?がないってことでしょうか。ミカンゼリー以外の食べ物は全部嫌いって子もいましたし。

我々が小さい時はケーキなんて誕生日とかクリスマスとかのビッグイベントでしか口にする機会がなかったので(しかも私は1/2生まれなので、当時は誕生日にケーキ屋なんて開いてなかったですし)、ケーキって言われただけでよだれ出ます。子供の頃、家に来たお客さんがシュークリームなんて手土産に持ってきたら帰るのを今か今かとずっとドアの隙間から覗いてましたよ。朝のおめざにカステラだのケーキだのバナナボードだのおはぎだのあれば、いくら眠たくてもそれだけで頑張って起きられます!

しかし、時代変わって、今時コンビニに行けばいつでもケーキが置いてありますからね!生まれた時からいつでも食べられる環境だと、そんなに特別視することもなくなるんでしょうかね?食の好みは親の食生活が大きく影響するものなので、ということは親ももうすでにケーキでテンション上がる世代ではなくなっているということなんでしょうか。なんでも簡単に手に入ることが幸せなのか、不幸なのか、がつがつしているからこそ欲しいものが手に入ったときの喜びが大きいわけですから。う~ん、なんか人生の半分位損してますよ。まあ生クリームなんて脂質の塊ですから、一杯食べていたら成人病まっしぐらではあるので一日1個までで我慢ですね!


ショートケーキ、モンブラン辺りがやっぱり
ケーキの王様ですよね~!

2021年11月14日日曜日

紅葉

 北海道は本来であれば11月に入るとすでに初雪が降り、11月中旬以降に一度は積雪が観測されるそうですが(本格的な積雪は12月に入ってからですが)、今年は寒いながらも割りと今のところも持ちこたえています。先日青森に行った時の紅葉が鮮やかだったので、おすそわけします。

そうそう、先週学会に行った折に、ある先生が私を見つけると、あ、っと言って近づいてきて、患者から、先生が辞めるらしいけどどうしよう、と言われてびっくりしたんだけど、ホント?と聞いてきました。どこからそういう話が出てきたのかわからないですが、私はとりあえず体の方も至って健康ですので、まだ当分頑張ろうと思っていますので、ご心配なく。そういうデマが出るなんてまるで芸能人並じゃないですか。ただ、臨床だけやっているのであればまあ大丈夫なんですが、教授職、学会理事職が重なって完全に今オーバーワークになってますので、かなりきついのが正直なところで・・・手術が終わってからも休日も夜も延々と事務仕事していないと全然追いつかないんですよね~。22時からのWeb会議なんてのもちょくちょくありますし(海外の先生との会議だと、あっちは早朝でこっちは深夜、ってことになりますからね)。ちなみに一度軽くビール飲んでから参加したら途中寝てしまったという失態も犯しましたが。通常の教授は臨床から一歩引いているからこういうの引き受けても成立するんだよな~、とつくづく引き受けてしまった自分の考えの甘さを悔いているところです。


五重塔と紅葉
額縁に見立てるのも素敵です
ちょっと枯れてる感じが京都っぽいですね

赤い橋と紅葉は映えますね










2021年10月26日火曜日

飽食で草食で少子化

昨今の少子化問題は、といきなり大きなテーマで始めてしまいましたが、先日古くからの友人と語り合った話で、まあ酒の席でのたわいのない話レベルなので、いちいち目くじらを立てないで読み流していただければ・・・

我々の世代は小さい頃、高度成長期の真っただ中ではありましたが、飢餓状態とまではいかないまでも、そんなに何でも与えられるほど裕福な時代ではなく、いつもがつがつしていたように思うのです。そういう時代には、いわゆる草食系の人なんてほんの一握りで、殆どが肉食系だったと思います。そして、その勢いは、食欲だけに留まらず、物欲、出世欲、性欲・・・などなど、何にでもがつがつがしていたような。

一方現在は何でも不自由なく欲しいものが手に入ります。そうなると人間としての活力が落ち、食欲以外の欲もあまり湧かなくなる、ということではないかと思っています。少子化も、勿論生活への不安等も関係するのかもしれませんが、それは言い訳的な理由のように思います。逆に飢餓状態、不自由状態の時ほど、子供が多く生まれているのが現実!例えば戦時中の大変な中で、子供が生まれなかったかと言うと、全くそんなことはないわけで。また、これはあくまで予想ですが、このコロナ禍で大変な状況ですが、恐らく出生数は増えるのではないかと思っています。となると、少子化対策とは、すなわち飢餓状態になり、欲しいものが手に入らない不自由な時代になることなのかもしれません。まああえてそんな時代に戻りたいとは思いませんが、何かが良くなると何かが悪くなるということで、飽食→草食→少子化という図式を生んでいるのかもしれません。

北海道はもう晩秋です。紅葉もそろそろ終わりです。


今年最後の紅葉かな・・・


紅葉はやはり赤が映えますね

散歩途中で・・・
北海道にはツバメはあまりいないのですが
スズメもたまにはこんな可愛い姿を見せてくれます






2021年10月15日金曜日

地震を呼ぶ男?・・・かも

 

緊急事態宣言がようやく解除となりましたが、恐らくまたあっという間に患者は増えるでしょうね~・・・ワクチンによって重症患者が減ったことは何よりですが、病棟に患者が出たらすぐに病棟閉鎖になるのは変わらないので、付き添いその他の体制もまだ当分今のままで継続となることと思います。

さて、私も先週久しぶりに、形成外科基礎学術集会という学会に出るため・・・というよりも、その他の業務・・・理事会、評議員会出席が主目的ではあったのですが、ともかく東京に行ってきました。学会もずっとwebだったので、ちょっと新鮮ではありました。会場が京王プラザだったので、新宿に滞在。そして、もろに地震に遭遇!

実は私は大きな地震にはことごとく当たっていまして、東北の震災の時には弘前で、熊本の震災の時には福岡で、北海道の震災の時は勿論札幌で、と見事にほぼ的中してきた実績を誇っております。先祖は能登半島の神社の神主だったはずですが、祖先はナマズだったかもしれません。

耳に関係したところでは、現在のところ、34月の入院予定の方の調整中です。ですが、問題はそれ以降なのですよ。今年も恐らく小耳症は1年間で200件位の手術件数になると予想されますが、手術枠を考えてもこれでほぼ飽和状態になっているわけなんです。しかし、来年の手術申し込み件数が半端ないんですよ。とりあえずこれまで手術希望のご連絡をいただいた方達は何とか手術枠を見つけて組んでいきますが、今4年生の方に新患でお越しいただいても来年もう組めない可能性が出てきました。昨年、今年は学会等に行く必要がなかったので、手術枠が潰れることもなかったのですが、来年は学会も普通に現地開催になりそうなので、ますます厳しい調整を強いられそうです。

新宿の高層ビルはやはり圧巻ですね!
新宿ゴールデン街 
良く話題になるので朝の散歩で初めて行ってみました




2021年9月5日日曜日

北海道の夏

 

せっかく北海道にお越しになっても今は全然楽しめなくて残念ですね。私も万が一コロナに罹ると、多大な問題が出てきてしまうので、相当に気を使って生活しております。北海道内の出張では通常JRを使うのですが、JRもそれなりに混んでいるので、どうも気が進まず、最近は車での移動が増えています。おかげで、ちょっと寄り道してこんな景色を見る機会も増えたりするので、全てがマイナスばかりというわけでもない、というところでしょうか。北海道らしい景色を少しお見せします。

今年はほんと北海道とは思えない暑い夏が続いたので、夏好きの私としては、幸せが長く続いた感じです。

まずはやはり
                 北海道と言えば、ラベンダーでしょう。


牛はなぜ人が通るとじーっと眺めてくるのでしょうね~?

この時期は海も明るい綺麗なブルーです。
遠くに見える島は奥尻島です。

葉の上にあるのはトゲ・・・?
いえ、擬態した芋虫です。硬そうに見えますがふにゃふにゃです。
何の幼虫かはわかりませんが。

海に沈む夕日。






2021年8月27日金曜日

直近で入院予定の方へ

 

久しぶりに登場したと思ったら、あまり嬉しくないお知らせで申し訳ないのですが、今年2月に我々の病棟に入院中の他科患者でコロナ患者が出た折にも大変苦労したのですが、昨日やはり当科患者ではないものの、また病棟内にコロナ患者が出てしまいました。幸い個室にいた方で他の患者に濃厚接触者はいないようなのですが、スタッフ始め、かかわった方達に今後症状が出ないか様子を見る期間が必要で、我々の病棟への患者受け入れまで2週間程度かかる可能性があります。もし今後発症者が出てしまうとさらに長引きます。これから入院予定の方達のため、今看護師が必死で他病棟にベッドを探している最中です。

ここで問題が一つ。基本病院は面会禁止なので、我々の病棟では小児のご家族に関しては術後早期だけは病棟内に立ち入ることができるよう許可をいただいていますが、他科入院の場合には、ご家族は本人と一切面会できません。従って、手術を受ける方は、未成年の方も、入院後ご家族と会うことができません。それでも頑張れるという方であればいいのですが、それが難しいとなったら手術の延期を検討いただくしかないことになります。来週、再来週の手術に当たっている方は、そういう場合でも頑張れそうか本人に意思確認をお願いいたします。延期となっても簡単に別に日に振り替えるようなゆとりも正直ないのですが。

コロナ・・・一向に衰える気配がありません。医療現場においては、コロナが危険だろうとそうじゃなかろうと、一旦患者が出た限りは、もう最大限の対応をせざるを得ない状況はなんら変わるものではなく、いつ何時また同様のことが生じるものか全く予断を許さない状況です。病棟ベッドも削られていますし、医師のコロナ病棟勤務も順番に回ってきますし、通常の医療状況に比べ著しく制限を受けている中で、目の前のことに対応するのに精いっぱいという状況が続いており、余裕が全くありません。

2021年5月8日土曜日

北海道にも漸く春が来ました

 

学会の役職に付いてから、3つの委員会を担当していることもあり、この1か月弱で何百のメールの応酬があったことか・・・皆様へのメールの返事も遅れがちになっているかもしれませんし、たまに返事を忘れたりしていることもあるかもしれないのですが、すでに息も絶え絶えの状態です。今は頑張って9,10月の入院調整もちょっとずつ進めています。

病院では今のところ予定通り手術も外来もやれていますが、北海道もまたコロナ患者が急増しており、いつ何時どうなるものかとドキドキしながら過ごしております。付き添い等に関しても当分今の状態を継続するしかなさそうです。

それでも北海道にも漸く春がやってきました。先月末に函館に行った折には、桜が満開でしたよ。夜の冷え込みは相当ですし、過去にはGW後に雪が降ったなんてこともありましたが、これだけウイルスが猛威を振るおうとも、四季が変わりなくきちんとやってきてくれることは有難いことです。大変な状況はまだまだ続きますが、やれることをきっちりやって、コロナが落ち着くであろう時に備えて今は自分の力をたっぷり蓄えておきましょう!


五稜郭タワーを望んで
 

城郭の上はこんな感じです。子供の頃は冬にはミニスキーをやったりとただの遊び場でした
 

羊蹄山の方はまだ早春ですね






 

2021年4月20日火曜日

外来予約変更お願いすることがありますので時々メールチェックを!

 

先週は形成外科学会総会がありました。と言ってもこの状況なので、発表自体はwebで済むことになったので、出席しない予定で外来も手術も組んでしまったのですが、諸事情により会議に出席しないといけないことになってしまい、東京を2往復という大変なスケジュールになってしまいました。しかもぎりぎりの時間での綱渡り的な移動で、もう芸能人並でしたよ。

火曜に東京行って、木曜の朝に札幌に戻り、午後から手術をして最終で東京にまた行って、金曜の朝の会議の後すぐ札幌に戻り、午後から外来と病棟処置、という感じで。その合間にワクチンまで打ちましたし。さすがにばてましたよ。でもこの程度でばてるとは、年食ったもんです!ちなみに初回のワクチンは結構打ったところが筋肉痛だったのですが、二回目は殆ど症状なし。これってけっして喜ばしいことではなく、若いスタッフは二回目の後は翌日熱を出して休んだりしていた人も結構多かったのですが、やはり年齢的に反応する免疫力も落ちたんでしょうね~…

で、その諸事情により、実は学会理事という上層部の役職に付くことになってしまい・・・それ関係のメールがすごい勢いで来ています。東京での会議も増えますし、3つの委員会を担当し、社団法人法の勉強もしないといけず、という感じで。しかもやっかいなことに、その会議が水曜に行われることが多く、予約を取っていただいた方にも変更お願いのメールをしたりとてんてこ舞いの数日を過ごしていました。これからも予約変更お願いのメールをすることがちょくちょく出てくると思いますので、メールチェックの方時々お願いします。それにしても予約変更と言っても、コロナの問題で予約が延びた方も多く、元々かつかつで予定を調整してきたので、そう簡単に枠が作れるわけでもなく、予約を受けるのがしんどくなってしまいました。


学会場は有名な椿山荘 庭園の人工雲海が売りですが、そんなに雲海感はなかったです



元々山縣有朋が黒田藩跡を買い取って作ったそうですが、すごい規模ですね。昔の金持ちは桁が違います


庭には三重塔、神社、さらにはこんな石仏まで







2021年4月10日土曜日

成人式

 

4月に入り、相変わらずコロナで診療がいつ止まるかとドキドキしながらも、粛々と予定通りに手術を行なっております。8月までの手術予定は組みましたが、9月以降に関しては、私も諸雑用を抱えていてそこまで手が回らない状況なのでもうしばらくお待ちください。

 

よつっこクラブの方には、術後髪を短くしましたと嬉しい報告をいただきましたが、今年成人式を迎えた女性からも嬉しい葉書をいただき、使っても構わない旨あったので掲載させていただきます。髪をアップにして作った耳を思い切り出して写っている姿には感動ですよね!

 

耳を治すかどうか迷っている方もいらっしゃると思いますし、手術に抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。手術をするもしないもご自身で決めることですから、その考えを尊重するのが一番です。一方、手術をして後悔したという声は聞いたことがありませんし、外観が自分に与える影響は予想以上に大きいものです。耳ができマスクや眼鏡がかけられるようになるというだけでなく、コンプレックスが解消されることで、多くの方は自分に自信が付き、気持ちが前向きになるというプラスαの効果があるのも事実です。

 

ただ、4月になってどんどん来年手術希望のメールをいただくにつれ、コロナ病棟の継続により病床削減された状況の中で全員の手術をちゃんと組めるだろうかと戦々恐々としている状況でもあります。

2021年3月4日木曜日

ピンチでした!

 

先週初め、形成外科ではないのですが、同じ病棟の患者を受け持っている医師のコロナ陽性が発覚。他に研修医1名、同室の濃厚接触に当たる患者2名(耳の患者ではありません)で陽性となりました。病棟を閉鎖し、他の濃厚接触者を隔離。その後我々の病棟では新規入院が取れなくなったので、先週今週手術予定だった方は、別の病棟に何とかベッドを見つけて手術に漕ぎつけました。明日入院の方はもうベッドが見つからず、明日外来で検査だけして来週月曜に入院ということでぎりぎり調整がつき安堵したところです。

ただ、付き添いに関しては、我々の病棟に関しては特例で制限を設けて部分的に認めていただいているものなので、他病棟に入院の場合、面会禁止となっており、ご家族は手術日も含め全く会えないという状況です。それでも皆さん頑張ると言って手術を受けています。種々心配していたものの、皆さん結構元気にだらだらと過ごしていますので、意外と対応能力高いですよ。私の方は手術が終わると電話して、手術予定通り終わりました~!という仕事が新たに増えましたが。

このまま病棟閉鎖が続くと、もうベッドがなく入院できない!という危機的状況なのですが、幸い他に今のところ他の入院患者にも我々スタッフにも新規感染者が出ておらず、このままいくと来週前半には我々の病棟でも新規入院患者受け入れが再開できそうです。

コロナ患者が減少傾向と言っても、今後も他病棟に入院、または最悪の場合手術出来ない、というような事態がいつ何時起こらないとも言えません。これから入院予定の方たちも、こういう状況にあることご理解いただければと思います。また、まめにHPやメールのチェックをお願いいたします。

今回の騒動のおかげで私もこれらの対応に奔走し、くたくたです・・・

2021年2月14日日曜日

春間近??

 

コロナがちょっと落ち着いたらまた懲りずにGO TOを始めるのだろうが、愚の骨頂である。今も別に旅行自体が禁じられているわけではないので、行きたい人はそんなものなくても行くのだから。これからの子孫に莫大な借金を背負わせて、あえてコロナばらまきを助長しようとするのは、菅首相のプライドのためでしかない。安倍前首相は、前回首相になった時も都合の悪い状況になった時点でいち早く辞めたので、全く信用していなかったが、案の定今回も苦しくなったらとっとと辞めた。経済云々を隠れ蓑にした切れの悪い判断は、政治家の票取りのためのエゴでしかない。どうしてもGO TOをやりたいのであれば、ワクチンが行き渡り、もう大丈夫というタイミングで派手にやればいい。結局みんな自分の立場しか考えない自分ファースト(小池都知事が流行らせた言葉に乗っかるのは少々気に入らないが)である。

 

オリンピックにしても、森会長の辞任!正直私にとっては大したニュースでもないが、選手には可哀そうではあるものの、この状況下でオリンピックをやろうとしているのはアホでしかない。森の失言が騒ぎになったが、森は、そういう時代に生きてきたじじいなわけで、今更考えを変えられるわけもない。昔から思ったことをついつい言って物議を醸しだしてきた、ある意味正直な人なので、こんなことは想定内であろう。別に森を擁護はしないが、じじいだからしょうがないでしょ~という立場のマスコミがいたって良いと思うのだが、今は森叩きさえしていれば正義とされる。これはSNSで炎上とかいじめとかと全く同じ発想であって、結果、国民総いじめ気質であるわけで、今後もいじめ問題が改善することはないだろう。

 

さて、もう春間近!北海道の人間としては、毎年すでにこの時期に房総半島で菜の花が咲いているニュースを見て驚愕するのである。札幌は今年はやや雪少な目で、気温も少々上がって雪がかなり解けたが、先週地区によっては結構雪が降った。これらは地方に出張に行ったときの景色。今の北海道はまだこんなもんである。先週沖縄の患者が退院して帰っていったが、なんだかすごく羨ましかった・・・


雪の塊?と思いきや、駐車場に置いてあった車が、周囲の除雪から
取り残された状態。ここから掘り出すの大変だろうな・・・

物置の屋根もなんか美味しそうに見えます



2021年2月4日木曜日

特に状況に変わりはないのですが・・・

 

それにしてもコロナあんまり減らないですね~・・・やはり短期間びしっとやるとなると集中力も続きますが、あんまりだらだら続くと意識が下がるのはしょうがないですよ。

しかも現在札幌はマイナス10度の世界が続いてますが、とにかく前を向いて行くしかないですね。

付き添いの状況に関してはまだ当分今の状態で行くしかないと思いますのでご理解のほどお願いいたします。

ちなみに現在6月までの入院連絡をほぼ終わったところです。この作業、ものすごく大変なんですよ。まだ何人か返事が返ってこない方もいらっしゃるので、早く返事くださいな。7月以降の分はまた一息ついてからやりますのでもうしばらくお待ちください。

あんまり暗い話ばかりだと嫌になると思うので、ちょっとうちの先生のぼけをばらします。会話の流れから、徳川幕府の5代将軍知ってる?と聞かれたある先生、そんなの知ってますよ~!ほら、将来憐みの令出した人でしょ!だそうで・・・う~ん、将来憐れまれるのはあんまり嬉しくないですよね。ちなみにその先生は、年度末のことも世紀末とおっしゃってました。まだまだあるのですが、あんまりばらすと怒られそうなのでやめておきます。

さらに景気づけに札幌のラーメンの話、プリンスホテル近くの三角山五右衛門ラーメン。昔ながらの醤油ラーメンですが、探偵はbarにいる、のロケ地にもなったところです。大泉洋さんたちはロケ中、ここに入り浸っていたそうですよ。よくラーメン屋はどこがお勧めですか?と聞かれるのですが、まあ店は一杯あるのでなかなか答えが難しいのですが、札幌ラーメンというくくりで言えば、白樺山荘あたりは王道でしょうか。また、やはりプリンスホテルから歩いて行ける程度で、有名なえびそば一幻なんかがお勧めですかね。と言ってもこの一幻は新宿店なんかもあるようです。

三角山五右衛門ラーメン

2021年1月4日月曜日

くびにかけるくん

 

現在外出時のマスク装着が必須の状況ですが、小耳症の方では、マスクの装着が難しく苦労されている方が多いと思います。昨年、金沢の工芸品を作成する方や、長崎の縫製会社の方が、マスクを後頭部で止めれるよう工夫したものを開発したことが朝日新聞にも取り上げられました。また昨年末、神奈川のカラーフォーム工業さんの社長からご連絡をいただき、やはり後頭部でとめるタイプの商品を販売しており、患者さんに役立ててほしいとのことで、私宛に寄付くださいました。いただいた分はお困りの皆様にお配りしようと思います。

いみじくもコロナのおかげでマスクに注目が集まり、それがきっかけで“小耳症”という言葉が多少なりと活字としてメディアに載るという不思議な現象になりましたが、色々な形で、小耳症という疾患自体にももう少し認識が高まり、理解が少しでも得られる環境になるといいなと思っています。

 

ちなみに、昨年は5月に手術全キャンセルという厳しい事態になり、どうなることかと思いましたが、その後は手術を止めることなく乗り切ることが出来ました。結果、おととしの耳介手術件数210件に対し、昨年195件、と、そんなに大幅に落とすことなく済んだことは奇跡です。学会自体が延期、中止、またはWebになったので、例年であれば何度か学会出張のために穴を空けていた日程にも手術が組めた、というところも大きかったのですが、本年は、昨年の影響をあまり受けずに日程調整を進めることができております。

しかし、何よりも、手術予定の方達が、ほぼキャンセルなく皆さん頑張って入院されたことが大きかったと思います。当然ながらコロナに対する不安もあり、また付き添いの制限によりあまりご家族も介助などができない、滞在中もあまり外出できない、など、大いにストレスの多い中、私を信じて治療にお越しになった皆様には厚く感謝申し上げます。

今後もまだまだ制限が続き、さらに入院病床の減少により、我々も非常に苦しいやりくりを迫られている現状ですので、皆様には種々のご負担をおかけしますが、何とか希望者の方達全員に、立派な耳をプレゼントできるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

           寄付いただいたくびにかけるくん、と、マスクがずれにくい、マスクにはるこちゃん

2021年1月3日日曜日

まずは・・・

昨年は色々大変でしたが、とりあえず面倒な話は明日以降にしておいて、気分一新新たな気持ちで頑張りましょう!皆さんから今年も沢山の年賀状をいただきました。有難うございます。

雑な年賀状で済みません・・・