2022年9月26日月曜日

来年4月からの手術について(重要!)

来年以降の手術に関してですが、手術希望者の急増により、とうとう全員を大学で組むことが困難な状況となってしまいました。来年は初診の遅い方、20~30人位の方は、大学では組めなくなってしまいます。 そこで、現在新たに“札幌中央病院”という札幌市内の病院で、手術ができる体制を整えており、来年4月からは、そちらでも手術が行える予定です。新しく綺麗な病院です。同病院には現在形成外科として1名の常勤医がいらっしゃるのですが、そこに当科から1名派遣し、2名体制とし、私が手術をしにいく形になります。月に3,4件の手術をそちらで行うことを想定しています。麻酔科の先生も最近まで札幌医大で勤務されていた方なので、状況は良く理解いただいております。基本的に普段の創処置は常勤の先生にお願いする形になろうかとは思いますが、札幌医大から歩いて20分程度の距離なので、ちょいちょい私も顔を出しに行けるという利点があります。従って小耳症第2病院の位置づけと考えていただいて良いかと思います。これで何とか希望の年に手術出来ないという難民を作らずに済みそうです。 初診の遅かった方はこちらでの手術になりますが、大学で手術予定の方も、どちらの病院でも可、という方は、大学日程で折り合いが合わない時にそちらへの変更も考えてみます。 なお、入院、手術日程に関しては、私の方で全て調整をしますので、札幌中央病院の方に直接問い合わせをされても対応いただけません。 また、本病院における手術日程についての基本的な調整法としては、来年こちらの病院の対象となる方に順にご連絡を入れていき、都合が良ければ入っていただき、その日程で都合の悪い場合は、最後に回っていただきまたご連絡をするという形でご理解いただければと思います。

2022年9月16日金曜日

耳っ子たちの成長3

関西の医学部大学生の時に駆け込みで受診した兵庫の男性です。コロナともかぶりなかなかきわどい状況でしたが、何とか学生中に手術を終えることができました。初期臨床研修医を終えて、今年から消化器外科医になっています。夏休みが取れたということで、受診方々挨拶に来てくれました。消化器外科は王道中の王道ですので、かなりハードな仕事を選択したところに、自分に自信を持って行動していることが伝わってきます。でも、消化器外科、きついですよ~!なんたって軍隊のような上下関係、上司がいる限り帰れない、夜中でも普通に呼び出し、なんてのが普通の世界ですから。 でも、耳っ子たち、皆さん頑張っていますよね!また機会があれば第4弾以降もたまにご紹介したいと思います。もし協力してもいいよ~という方がいましたら、一緒に撮った写真送ってください。

耳っ子たちの成長2

こちらは埼玉の女性です。幼少時からダンスをやっていて、その流れで現在ダンスの専門学校1年生です。軟骨採取していますが、ダンスへの影響はないと言ってます。耳介挙上時に傷の治りが悪く、形態が少し崩れてしまったので、昨年修正の手術を追加しました。そういうこともあって長いお付き合いになっていますが、将来はディズニーランドで働くのが夢だそうです。ディズニーランドには勿論私自身何のコネもありませんので、全く力にはなれませんが、夢が叶うよう願っております。強い意志を持ち続ければ夢はきっと叶います!

耳っ子たちの成長1

生まれたての小耳症のお子さんをお持ちのご家族は、自分の子が将来ちゃんとやっていけるんだろうかと不安も多いと思いますが、皆さん立派に社会人になり、またはこれからなろうとしています。それぞれが成長して頑張っている姿を見ると、安心してくれるかなと思い、これから羽ばたく耳っ子たちを、本人のご了解を得て少し紹介しようと思います。大学生卒業位を目安に、私のところの受診も一旦卒業ということにしてますが、きっと今後色々な方面で活躍してくれることでしょう。 今日は第一弾として、現在岐阜の方で、現在大学3年生の男性です。入院時の幼かった印象は全くなくなり、精悍なお兄さんになっていましたが、昔のままの素直で真っすぐな印象は変わりませんでしたね。先日の受診で、晴れて受診卒業となりましたが、今後付く仕事について、小耳症としての経験から、イアホン関係の仕事を考えているけど、どう思いますか?と質問を受けました。確かに今イアホン、補聴器等耳に装着する機器が発達しているので、非常に面白い路線だとは思うけど、イアホンに限定してしまうと職種が限られてしまうから、音、音響、という位まで幅を広げてみたらどう?とまあそんなアドバイスにもならない程度のことしか言えませんでしたが、なんかそういうやりとりをするようになったんだなあ、と感慨も。お母さんも本人がそういうことを考えていることは初耳だったらしく、びっくりしていましたが、立派に成長しましたね!社会人になったらそれはそれでまた色々大変なことが待ち構えていると思いますが、きっとしっかり自分の道を進んでくれることでしょう。