本年12/6(金)14:00-16:30に外来を行います。希望者は弘前大学形成外科外来に電話予約ください。この外来は弘前大学形成外科を受診したことのある再来患者のみが対象となります。新患患者は受け付けていませんのでご了承ください。
本年12/6(金)14:00-16:30に外来を行います。希望者は弘前大学形成外科外来に電話予約ください。この外来は弘前大学形成外科を受診したことのある再来患者のみが対象となります。新患患者は受け付けていませんのでご了承ください。
当院では、肋軟骨を使用しない新たな耳介の再建法を開発し、国の承認を受け、ハイブリッド人工耳介を埋植する臨床研究を始めました。2024年6月に1例目の移植手術を行いました。現在来春以降に2例目の治療を行うべく準備を進めており、治療希望患者を募集いたします。対象になる方で、興味をお持ちにになられた方は、私宛にご連絡ください。
対象者:
18歳以上の未治療の片側耳垂残存型(耳たぶ分の耳がある)の小耳症の方
対象人数:
来年度1~2名
治療方法:
ご自身の正常な耳から軟骨を一部採取、細切し、酵素にて処理した軟骨細胞と、細胞増殖因子を加え、人工耳介フレームに散布したもの(ハイブリッド人工耳介)を患側皮下に移植します(これらの工程は一度の手術で全て行います)。体内で軟骨細胞が急速に再生(生体内再生)し、軟骨が人工耳介表層に広がります。ハイブリッド人工耳介自体は、徐々に軟骨に置き換わり、3-5年かけて吸収されていきます。ハイブリッド人工耳介は、私がこれまで臨床で作製してきた肋軟骨フレームの形態をモデルに3Dプリンターで作成しています。利用している材料や薬剤は、いずれもすでに医療材料として認可を得、臨床で用いられているものであり、また安全性試験も重ね、人体に悪影響を及ぼすものではないことを確認しています。
耳介後面から軟骨を 採取した軟骨を微小細切 酵素処理した軟骨と細胞増殖因子を
一部採取 人工耳介フレームに散布すると完成
入院、手術回数と期間:
2回の入院(各3~4週間)と3回の手術(初回入院時に2回、2回目入院時に1回)を行います。 手術はいずれも全身麻酔です。初回入院では、初めにティッシュエキスパンダー挿入術、その約10日後にハイブリッド人工耳介移植術を行います。2回目の入院時に耳介挙上術を行います。
費用:
入院手術に関する費用は通常の肋軟骨移植時、耳介挙上術時と同等です。通院、宿泊に要する費用については、ある程度の負担(1回の受診につき55820円まで)が可能です。もし合併症を生じた場合に要する治療費用等の自己負担はありません。
ご連絡をいただいたのちの進み方:
まずメール等でやり取りし、疑問点等確認いただき、その上で前向きに検討したいと思った方に受診いただきます。詳細を説明し、納得いただければ同意をいただきます。同意をいただいた場合、適応となる確認のための検査をし、入院日程をご相談します。
留意事項:
1)
将来的には対象年齢が下がり、多くの人に恩恵があるよう願っておりますが、当分の間、入念な準備を行い、慎重に経過を診ながら一人ずつ行う必要があることから、一度に多くの人を治療できるものではありません。
2)
また本術式の長期成績は出ておらず、肋軟骨移植が確実でもっとも安定した術式であるという事実は変わりません。肋軟骨移植という手段に強い抵抗があり、これまで手術に踏み出せなかった方などが対象です。肋軟骨採取が必要ないので、術後の疼痛に関してはかなり軽減されることが本法の一番の利点です。
3) 不慮の事態が発生した際に、受診が可能な柔軟な状況にある方が望ましいです。
4) 軟骨の再生力は若いほど強いと考えられますので、当面は年齢の点も配慮して進めたいと考えています。
担当者および連絡方法:
札幌市中央区南1条西16丁目291
札幌医科大学附属病院形成外科
四ッ柳高敏、上田直弘
ご氏名、ご住所、電話番号、生年月日、おおよその身長体重、合併症、についてご記載の上
以下のメールまでご連絡ください
ふと気づいたら前回投稿
より4か月近くたっているではあ~りませんか!大変申し訳ないです。
大学と札幌中央病院を合わせて週5件ペースの予定手術と、結構ぎりぎりでやっているのと、手術件数が多いとその分当然プチ手術や創処置も増え、全く時間の余裕もない日々に撃沈しておりました。
4月にはカナダのトロントで耳介再建学会に出席したのでそういうご報告もしたかったのですが、すっかり遠い昔のことになってタイムリーではなくなってしまったので、大方は省略させていただきます。学会の発表は英語の質問に冷や汗だったものの、永田先生の弟子で今シカゴ大で教授をされている山田先生がいらしていて(日本人の参加者はこの2名だけだったのですが)、質問に対応していただいて何とか事なきを得た次第です。服をあまり持って行かなかったのですが、とにかく寒くて、また時差ボケも全く解消されないままに戻ってきたので、ただきつかったの一言に尽きます。当分海外に行きたい気分ではないです。
韓国のパク先生(右手前)、ホジン先生(右奥)、オランダのコン先生(国際耳介再建学会の会長、次回の学会長)
そして、5月には突き指からの左人差し指の伸筋腱断裂・・・指固定をしたので手術には影響なかったですが、やはりかなり痛かったです。痛めてみて思ったのは、普段の手術でどれだけ指に負荷がかかっていたのか、ということで、突き指で、というより、すでにかなり腱が消耗していた結果なんだろうなと思っています。5月からずっとあまりに忙しかったので、7月に金沢の学会に行く時に、時間を見つけてお祓いにでも行こうかとも思ったのですが(前に書いたことがありますが、祖先は能登半島の神社なので)、結局学会自体ににも行けるような余裕がなかったので、まだお祓いもできてないです。
7月には韓国の医師が短期留学、8月には1ヵ月台湾からの学生が3人勉強に来ていたので、英語モードでの生活もなかなかにハードでした。
楽しいことをする時間がないので、現実の話で共有できることはないのですが、夢の話を1つ。5か国対応ラグビーになぜか選手として出ていた私。パスをもらってしまったのですが、他の選手は当然皆めちゃくちゃ足が速いので、絶対追いつかれる~、でもあの左隅に飛び込めばトライできそう、と思って飛び込もうと思って手を延ばしたら、ベッドの頭側の壁に手をがつんとぶつけて目覚めました。トライできずに目が覚めてしまったのは残念ですが、目覚めた時には体が半分ベッドから落ちかかっていたので、もしトライに飛び込んでいたとしたら、完全に落下していたのではないかと思います。前に書いたかどうか記憶にないですが、2年くらい前ですか、クマに襲われた夢を見ていて、あの一撃をかわすには左の足元に飛び込むしかない!と思って飛んだらベッドから落ちた、という・・・。この年になってベッドから落ちるってありますか?
さて、遅れがちだった入院日程調整も、本年12月分までは確定できたので、何とか借金を戻したような気持ちになっていますが、本当はもう1月分の調整にも入らないといけないんですけどね~。
取り急ぎ最近の状況でした。
しばらくこちら更新しておらず、ご心配の声を多々いただいておりますが、元気に診療しております。ただ、色々やることが重なっていて本当に忙しく・・・時間のある時に何が忙しいのかも記載していきたいと思いますが、今日は要点のみ記載させていただきます。
1.
入院患者の方の耳鼻科受診:コロナ前は行っていたのですが、その後耳鼻科受診中断していました。先日耳鼻科とも確認し、入院された方には、耳鼻科受診いただき、聴力検査等行っていただくこととしました。入院していきなり耳鼻科に回されたと驚かれないよう、あらかじめお知らせしておきます。
2.
耳鼻科医師より:耳鼻科医師が、補聴器に関する意識調査のアンケートを行いたいとのことで、受診された方には、アンケート依頼の話があると思います。主に軟骨伝導補聴器に関しての質問ですが、アンケートを参考に、耳鼻科的に、聴覚に関して小耳症の方にどうアプローチしていくかを検討するための調査とのことですので、ご協力をお願いいたします。
3.
入院日数に関して:私から入院案内をもらった方で、術後3日の通院、という記載がわかりにくいようですので、補足です。現在術前検査は入院前に外来受診していただいて行い、基本的に手術日前日に入院(連休等がはさまる方の場合は連休前に入院後、検査となる方もいます)、また手術日から3週後の3日前に退院、その後(土日も含めて)3日程度の通院(入院+通院のトータル3週間)ということでお願いしております。勿論治りが遅れる方もいますので、余裕を持ってのご計画をお願いいたします。
4.
付き添いに関して:残念ながら基本的にこれまでと変わっていません。
・手術日:3時間まで病室入室可。
・手術翌日―術後3日目まで: 面会時間内(平日9-20時、土日祝9-20時)で、2時間以内(処置に合わせてお越しになる場合は処置の時間も含めて)の病室入室可。原則1日1回。
・4日目以降:面会は、1日1回、看護師に面会の申し込みをして15分まで(処置に立ち会う場合は、その時のみ)としてください。
・・・病院としてコロナ禍のダメージは簡単に払しょくできるものではなく、なかなか大幅緩和がすぐ行われるものとはならなそうです。
済みません。随分と前回から間が空いてしまいましたが、ここしばらくあまりに忙しすぎて、全く時間の余力がなく、7月以降の入院調整にまだ手が付けられていません。業を煮やしてご連絡をくださる方も多いのですが、これから随時ご連絡を入れていきますので、メールチェックの方お願いします。札幌中央病院の方も同じくで、麻酔科の先生が今一人しかおらず、手術日程が限られている状況が続いており、なかなか思ったように手術が組めない状況ですが、こちらもこれから進めていきます。
基本的にやるべき仕事の量が減るわけはないので、働き方改革したら、その分どこかの誰かにしわ寄せが行くだけですし、私の場合一人でやるしかない作業なので、働かないふりして働く以外に手はないのではと思います。ちなみに私は昨日処置の対応、受診日程の調整、診断書や診療情報提供書の作成等も含めて、患者からのメール対応だけで、40通位送ったと思います。これだけで何時間もかかるので、なかなかその先に進める余力が・・・
元旦から能登の地震速報が流れ、2日には航空機炎上のニュースと、新年早々から大変な幕開けとなりました。被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
ちなみに昨年の地震の際にも心配はしていたのですが、輪島塗の学校に行っている耳っ子は大丈夫でしょうか?・・・今回はお正月なので実家に帰っていたこととは思うのですが。私のルーツでもある能登半島の四柳神社が壊れずにいるだろうかも少々心配しております。
さて、年賀状を送ってくれた皆様には私からも新年のご挨拶を!
あまり私からニュースになるようなものがないので、クリスマス会の罰ゲーム用の被り物を試着してみた時の姿で
(試着したかったわけではなく、耳にガーゼが合っても着用できるか確認してみた、ということですので)
A Happy new year!