前の記事で香港大の学生のことを書きましたが、最近うちへの訪問者が多いのです。先週までは北里大の学生が3週間研修に来ていましたし、今週は岡山大学の医師が2名、3日間ほどお越しになる予定です。さらに、香川大の医師が7,8月と二か月間、また7月から来春までの近畿大の医師がこちらで仕事をしてくれることになっています。これまでもちょこちょこ色々な施設の先生がこちらに手術の見学にお越しになったりしていましたが、これだけ続けてというのはこれまでなかったことです。これは我々にとっても大いに種々刺激となり、今後の交流の幅が広がるという点でも有益なんですよね。またどの医師も非常に忙しいところを見学に来ていただけるということは非常に名誉なことでもあります。
訪問者と言えば、また地方局のHBCテレビの収録が始まっています。これは昨年男の子の初回術前後を追ったドキュメントを撮影し、10分ほどニュース番組で放映されたのですが、来週その子が2回目の入院をするので、その様子を撮りに来ます。ただ、今後さらにもう少し幅を広げた番組も作りたいという記者さんの希望で、おとといの私の4年生の医学部学生講義まで撮影していきましたよ。これはちょうど耳の治療に関する講義でもありました。実はその前の講義で学生に耳の絵を書かせていて、その中で上手な絵を書いたもの、独創的?な絵を書いたもの計4名を今回の講義で表彰したので、講義としてはなかなか盛り上がったのではないでしょうか。ちなみに表彰の賞状のほかに商品もあるんですよ。上手な絵には、ベストイヤーアワード(イヤーでかけてるのわかりますよね❕❔)として傷を縫う針を持つ器具の持針器というもので、まだ実地での研修をやっていない彼らにとっては、なんとなく嬉しいものではないかと思います。独創的な絵のものには、オリジナルイヤーアワードとして手術見学券です。と言っても実は夏休み中などに手術を見たいと来てくれれば医学生ならそんなものなくてもいつでもOKなんですけどね。
絵を書かせる目的は、耳の絵が描けるように、などということを期待しているわけではなく、毎日見ているようで実は人体をいかに解剖学的に理解していないものかを知ってほしいということ、そして、医師は解剖学的に正常とは何か、異常とはどこがどのように異常なのか、きちんと評価して表現できる能力を身に着けていく必要があるからです。これは一部の人を除き、勉強と努力でしか得られないものですから、気づいて意識していってくれたらいいな~と思っているのですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿