2016年8月29日月曜日

HBCテレビ(北海道限定です)放映予定


先日お伝えしたHBCテレビの放送ですが、今のところ暫定9/5()の今日ドキの恐らく17時半頃ではないかと思います。最近の台風騒ぎのために本当は8/30予定だったのが延期になったので、またもしかしたら変わるかもしれません。もし変更になったらご案内しますね。今回は何度も撮影にお越しになり、随分時間をかけていましたが、一応彼らとしてはさらに後日長編として放映することを目標にしているようですので、今回の放映は、前回取材した子が二回目の手術を受けてのその後的なものになるかと思います。今回撮影に協力いただいた方は、今回もし映っていなくても後日の放映には映っているかもしれませんので、がっかりしないでください。ちなみに、撮影時には、勿論事前に通達して、NGの方は映らないよう配慮していますが、多くの方には快くご協力いただきありがとうございました。

処置風景を撮影したときは、前日耳起こしの手術をしたばかりの二名(耳起こしの場合、移植皮膚がずれると困るので、基本翌日は処置しないのです)が、痛いのを我慢して撮影に参加しようと頑張って処置室前に並んでいて、今日処置ないよ、と言ったらかなりショックを受けていた様子がなんとも笑えました。ちなみに、私の朝の通勤風景を撮りたいと朝から待っていたり、仕事が終わって遅い時間に居酒屋で一人ご飯を食べているところを撮りに来たり、病院の外でインタビューを受けたりと、なかなか私も大変でしたよ。今回はそれらのシーンの放映はないと思いますが、記者さんカメラマン、限られた予算と時間の中で随分頑張っていたので、こちらとしても地方への還元という気持ちで頑張って協力しましたよ。

前回羊蹄山だったので、今回の写真は岩木山で!


2016年8月22日月曜日

もう秋風ですよ~・・・


長かった夏シリーズもあと少しというところまで漕ぎつけました。そして私はそろそろ冬シリーズの日程も考えないといけない時期となったわけですが、この冬は冬史上最大の希望者数なので、11月初めから1月中旬まで2か月半かけてみっちりと組まないとだめそうです。来月中にはご連絡を差し上げたいと思っております。ちなみに2月になると春シリーズが始まるので、最近は冬シリーズと春シリーズの区別が殆どつかなくなってしまっております。皆さん休みに重ねて組んであげたいのはやまやまなのですが、昨年で耳の子だけで年間148人の手術があったのです。どうやっても無理なのですよ。ご理解いただけますよう・・・

 

一点ここでお願いが。最近昔のメアドでご連絡いただき、返事がないとのことで外来に問い合わせが来るという事態が頻発しております。前のアドレスはもう使えなくなっているので、どうかこのHPの外来受診について、または手術予約についての項を確認して、必要事項を記載の上連絡いただけますようお願いいたします。できましたらLINE等行っている方は、新しいメアドを周知いただけると助かります。

 

さて、近畿大の予約状況ですが、金曜日はまだ何人か受け付けられる余裕がありますので、希望者はWhat’s New?の近畿大の外来予約のところから、ご連絡をいただければと思います。

 

北海道も夏はピークを過ぎて、そろそろ秋風が・・・という雰囲気になってきました。台風もなかなかの猛威をふるっており、夏好きの私のテンションも下がる一方です。やっぱり夏はいいですね~。夏は空が違う、雲が違う、空気が違う、草のにおいが違う、なにもかもワクワクする時期なのです。写真はニセコの羊蹄山の景色ですが、夏は山もとてもきれいですよね。下に見える黄色い筋はトウモロコシ畑ですよ。

 




あともう一点お知らせが。この夏北海道の地方テレビのHBCが何度か取材に来ていましたが、とりあえず第一弾として今月末に放送されるようです。まだはっきりはしていないので、日程がちゃんと決まったらご報告します。他の地域の方は見られなくて残念ですけどね。
 

2016年8月4日木曜日

にんじん教室









夏シリーズも夏休みに入るころにはすでに全行程の半数の位の方はすでに退院し、現在は後半戦に突入中です。なんたって5月末からシリーズ始まってますからね~。今のところ私は元気です。というのも、7月から2か月間香川大の先生が見学に来ているのですが、見学といっても、もう形成外科医としてはベテランの域に入っている方なので、フルにお手伝いしてくださっていて、おかげで相当に助けられております。違う施設でトレーニングをされてきた方は視点も違うので、質問されて逆に私が今まで意識していなかったことを聞かれて、なるほど!と気づかされることも多々あるんですよね。一方夏休み中の外来の方は過酷な2回を何とかクリアしましたが、まだまだ混雑は続きそうな・・・

 せっかく耳の勉強をしに来ていただいているので、できる限りのことは伝えようとは思っているのですが、私の脳みそはいわゆるばりばり文系構造で、長嶋ばりに、ここにこう来たらカーンと打つんだ!的な漠然とした説明が多いようで(うちの先生たちの指摘によると)、理系頭で理路整然と説明する能力に欠けているそうなのですよ(これに関しては全く否定できない・・・)。

 ということで、せめて実践的な練習を!と、にんじんを使って軟骨細工のトレーニングを一緒に行ってみることにしました。にんじんは軟骨とは感触は違うと言え、立体的なプロポーションや厚さの加減を知るには適していて、非常に優れたモデルになることがわかりました。厚さ1cmくらいにスライスしたにんじんを、手術同様にメスと彫刻刀で細工して、虫ピンで固定しています。手術ではワイヤーで固定するのですが、にんじんだとワイヤーで締めるとさけてしまうので、虫ピンにしたのですが、新種のオブジェのようですよね。これ、こんな感じで作るんですよ、と初めてのにんじんを相手に15分くらいでちゃちゃっとやってみた割にはなかなかそれっぽくなってると思いません?もっともにんじんだと材料はなんぼでもあるので、失敗したらポイして新しいので細工を始めれば済むのですが、実際の手術ではわずかの軟骨も貴重ですから、細工のプレッシャーは全然違います。香川の先生、手術の時も相当レベルの高い次元での会話になっていますし、にんじんモデルも非常に上手にできていたので、いつ手術を始めてももうかなりの結果が出せるんじゃないかと思います。
  
 一方いつも手術に参加して軟骨細工の助手をたくさんしてきたうちの先生たちも、助手と自分で作るのはまたかなり状況が違うようで、私の予想以上に苦戦していました。非常に良い実践トレーニングになることがわかったので、これから不定期ににんじん教室を開催していく予定です。