2020年4月24日金曜日

今のところ見通し立たず・・・


3月中に手術をした小耳症の子供たちが全員今日で退院したため、ついに病棟から小耳症の小学生が消えました。4月末には、6月以降の予定の方をどうするかについてご案内したいとお伝えしていましたが、全く先の見通しが立たないため、まだ私には判断ができません。GW明けに緊急事態宣言が終了してからの発生状況をみて決めるしかないように思います。待っていただける方にはぎりぎりまで決定をお待ちいただければと思うのですが、とりあえず6月予定の方で、早くはっきりしてくれないと困る、という方は今の時点でキャンセル頂いたほうがよいかもしれません。

もし67月と延びていくようなら、10月までご連絡していた方たちの手術自体を全て組みなおししないといけなくなると思いますし、手術枠が全く足りなくなるので今年度希望の方の手術を今年度に全員行うのは無理になると思います。

それぞれの事情があると思いますが、今はもうそういうレベルで対応できるような状況ではなく、医療現場がかなりひっ迫した状況にあることを、ご理解いただきたいと思います。

2020年4月13日月曜日

病院からの通達4/13


さらに病院もかなり厳しい対応をせざるを得なくなって来ており、本日病院から以下の通達が来ました。

外来の方に関して

道外からの受診者に関しては、北海道に滞在後14日を経過した方以外は病院内への立ち入りは禁止となります。従って、4,5月で受診を予定している方には見合わせていただくしかなくなりました。予定していた方は大変申し訳ありませんが、キャンセルをお願いいたします。その場合、外来を受け入れられるようになったらここで告知しますので、私まで連絡をください。

道内の方も、発熱、咳などの症状のある方は勿論ですが、少しでも疑わしい接触等の可能性がある方は受診をお控えください。


入院の方に関して

緊急等のやむを得ない場合を除き、面会は全面禁止となりました。今小耳症の子がまだ5人いるのですが、お母さんも病室には入れないことになったので、病棟前で待機いただき、処置後に私が傷の状態を説明するのみとなります。

 
私も病棟で子供たちのにぎやかな声が聞こえなくなり、どうしても気持ちが下がってしまいますが、とにかく早いタイミングで非常事態を乗り切ることのみ考えないといけないですね。

皆様も種々大変な思いをされていることと思いますが、お互い頑張りましょう!

2020年4月6日月曜日

コロナに関する緊急のご連絡


先日現在の状況をお伝えしたばかりですが、この数日での急速なコロナ患者の増加に伴い、状況が大きく変わりました。当科でも当面5月一杯までの緊急手術以外は延期とさせていただくことになりました(北海道の患者においては別途対応)。従って5月の全ての小耳症手術の予定は一旦キャンセルとさせていただきます。非常事態であることご理解いただけるかと思います。

すでに先週から、東京の大学病院の多くでは不要不急の手術は延期とする施設が増えてきておりますが、いつ何時こちらでも急速に拡大するかわからない状況です。もしコロナ陽性で手術をして、その後発症した場合、へたすると生命の危険が生じますので、少しでもその危険性があるのに手術を強行するわけにはいきません。また、一人でもそのような方が出ると、我々形成外科医は勿論ですが、関係した麻酔科医師、手術場、病棟のスタッフ全員、他の入院患者にまで制限がかかり、病院自体が機能しなくなります。

その先の状況については、すぐ事態が収束するとは考えられないので、6月以降も続くことになる可能性があります。6月手術の方に関しては4月末までにはまたご連絡します。もし、6月以降予定の方で、チケット等の手配の点で決定が遅いと困る、という方は、初めから延期と決めていただいたほうが確実ですので、その旨私にご連絡ください。

延期になった方は、状況が収束してから(これがいつになるのか予想が立ちませんが)、随時手術の調整をして行こうと思います。希望の時期等考慮できる状況にはならないと思いますが、手術できないという事態にならないよう精一杯努力をしてみます。

 
なお、外来受診の方に関しても、今のところ制限はしておりませんが、状況によっては制限が必要となってくる可能性もあります。新患予約をされている方で延期の場合は、来年以降で他の日程での振替を検討していきますので、変更希望の方はご連絡ください。特に緊急事態宣言が出された地域からの受診に関しては再考をお願いいたします。また、羽田空港等を経由しての移動もできる限り避けていただくようお願いいたします。
再来受診の方においては、予約を入れている方も、問題がなければ基本延期の方向でご検討ください。傷の状態で気になる方は写真を添付してメールでご相談ください。

2020年4月2日木曜日

コロナその後 & いただいたマスク


その1 コロナその後

 

北海道は最近は持ちこたえている状況ですが、東京を中心に急速に感染者が増加している状況で、みなさん戦々恐々としていることと思います。現時点では、こちらの病院の状況としては、前回お伝えしてからと変わらずです。本来面会は禁止の状況ですが、未成年ということで、病院には大目に見ていただき、ご家族の皆様には、術前術後の必要最小限での面会、および、傷の状態の説明のため処置の時間に合わせて、お越しいただくということで何とかやっております。

先月は緊急以外の手術は制限するように病院から指示が出た時期もありましたが、耳の患者に関しては、遠方から準備して来ているということで、これにも目を瞑っていただき、手術自体はキャンセルとすることなく続けております。

今後に関しては、この夏の耳の手術希望患者を5月連休明けから10月初旬まで決めてご連絡をしましたが、コロナが収束する状況が早々に来るとはとても思えません。悪化していく可能性も高く、その場合、いつ何時病院としての機能が麻痺するかもしれず、場合によっては当分手術できないという事態が起こりえることも覚悟いただいたほうがいいかもしれません。

また、もし一人でも院内に陽性患者が出ると、直ちに病院全体の業務がストップします。外来受診の方、入院の方いずれにおいても、少しでも感染者に接触した可能性がある、熱がある、など疑わしい状況がありましたら、手術に関しては、どこかに振り替えますので、絶対にお越しにならないようにお願いします。
入院に関し、PCR検査を行うなども今後検討していく予定です。

 

その2 小耳症用マスク

 

先週弘前大学に外来をやりに行ったときのことなのですが、私が外来に行く前に、たくさんの小耳症用の手作りマスクを外来に置いて行ってくれた方がいました。残念ながら私は直接お会いできず、またカルテに記載されていた連絡先に電話してみましたが、もう変更されていたようで繋がりませんでした。ここを見る機会があることを期待して、この場でお礼申し上げます。かわいらしいマスクを60個。作るのも大変だったことと思います。同封されていたお手紙では、震災時に福島に住んでいたそうで、お子さんが小耳症でマスクができなかったので、母親もマスクをつける気にならず、親子でマスクなしのところを見たどなたかに、SNSで、マスクをつけていないバカ親子を見た、と書かれたそうです。今回のコロナ騒ぎでマスクを付けられないお子さんが同じような思いをされないように、と届けてくれたようです。数に限りがありますので、みなさんにというわけにもいかないのですが、これから外来受診をされるお子さんに、大事に配らせていただきたいと思います。



色々な模様の可愛いマスクです。ゴムの付け方が通常と違って上下になっています。ご参考までに写真をつけておきます。髪が多いとつけている様子がわからないので、頭を丸めているうちの大沼先生にモデルになっていただきました。