2018年10月27日土曜日

人工中耳について ー追加ー


 その後確認をした内容を追記します。人工中耳(VSB)は現在両側難聴の方にはすでに保険適応になっており、手術も結構行われていますが、片側の方では保険適応になっていません。そこで今後の保険適応を目指し、信州大学の耳鼻科教授が臨床研究として申請し、協力施設として国際医療福祉大と共同で数人程度(各施設で2,3人程度)の治験を行うということだそうです。治験は自己負担はあまりかからないのですが、人数に達すると終了となります。機器の準備と予算的な問題がクリアできれば多少の人数オーバーは可能かもしれないとはおっしゃってました。

 信州大の教授は元々人工内耳の実績と技術では国内トップクラスで、現在人工中耳においてもリーダー的な立場の方です。確実性の高い聴力改善としては、外耳道形成よりもBAHAか人工中耳か、という選択になると思いますが、BAHAに比べても術後のトラブルの少なさと音域の広さという点では人工中耳に分があるような印象を持っています。私も知識を深めるため、今月末にメドエル(人工中耳の会社)とお会いして詳細をお聞きしようと思っております。

 厚労省が重い腰をあげて保険適応の認可を下すのはかなり先のことになると思うので、片側の方で積極的に聴力改善を目指したい方にはよいチャンスかと思います。三田病院の方ではすでに1人行っており、候補者もいるようなので、今の時点では信州の方がまだ手術を受けられる可能性が高いかもしれません。信州を受診できる地域の方は、ご一報いただければご紹介します。両側の方は保険適応ですので、治験と関係なく対応いただけると思います。


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